毎日の手洗いや消毒で、手荒れがつらくて仕事に行くのも億劫…。
そんな悩みを抱えながら「もう辞めたい」と思っている介護職の方は少なくありません。
私もそのひとりでした。
このページでは、同じ悩みを乗り越えた元介護士の視点から、手荒れ対策や働き方の見直しについてお伝えします。
介護職の手荒れが原因で退職する人が増えている理由
手荒れが原因で退職を考えるときに見直したいこと
退職したくなるほどの手荒れに悩んでいるとき、真っ先に考えてほしいのは「環境」と「対策」の両面を見直すことです。
単純に「辞めるかどうか」だけでなく、なぜ今つらいのか、その要因を細かく分けて考えてみると、次の一手が変わってくるんです。
私自身、現場で手袋を何重にも重ねて、それでもひび割れができてしまったことがありました。
冬場なんて、手を洗うたびに沁みて痛くて、「これ仕事じゃなくて拷問では?」と思ったこともあります。
でもそのとき、先輩からもらったハンドクリームと、支給されてないけど自腹で買った高保湿の内側コーティング付き手袋で、だいぶマシになったんです。
最初は自分にもできるなんて思ってなかったんですよね。
でも、少し見方を変えたことで、改善策が見えてきた瞬間があって。
もし今の職場で「手荒れ対策への理解がない」「保湿タイムも与えられない」のであれば、それは労働環境の問題です。
一時的なケアで済まないほどの悪化なら、早めに医師に相談し、必要なら診断書をもらって職場に改善要求を出すのもひとつの手段です。
「辞めるしかない」と思ったときこそ、一度立ち止まって「変えられること」「変えられないこと」を整理してみてください。
介護職が退職する前に見られる3つの兆候
介護職として働く中で、「もう続けられないかも」と思い始めたとき、いくつか共通する兆候が見えてくるものです。
私が現場にいた頃、仲間や自分に見られた“やめる前兆”は主に次の3つでした。
1つ目は、感情の起伏がなくなること。
笑っても疲れる、怒っても虚しい、という状態になってくると、心の防衛機能が働いてるんですよね。これ、かなり危険信号です。
2つ目は、業務中の「声」が減ること。
以前なら「お疲れさまです」とか「大丈夫?」と声かけしてたのに、無意識に人と距離を取るようになっていたら要注意です。
そして3つ目は、「明日のことを考えるのが怖くなる」こと。
シフトを見るのがストレス、夜勤の前日が眠れない…。そうなってくると、精神的にも限界が近いです。
もうあの頃みたいな“詰み感”には戻りたくないです。
だからこそ、自分の状態に気づけるサインを、早めに拾ってほしいなって思います。
心と体がギリギリの状態で決断するより、ちょっとだけ余裕があるうちに「何が変えられるか?」を見直すことが、未来の自分を守ることになります。
介護士が辞める理由ランキングとその背景
実際に介護士が離職する理由としてよく挙がるのが、次のようなものです。現場にいた私自身の実感ともかなり一致していました。
1位:給与の低さ
2位:身体的・精神的な負担
3位:人間関係のストレス
まず1位の「給与が低すぎる」は、正直どうにもならないレベルで苦しかったです。
手取り14万円台で、夜勤もして、それでも貯金どころか生活でギリギリ。
「これ一生やるの?」って自問自答して、将来像が描けなくなりました。
2位の「身体・メンタルの限界」も深刻です。特に慢性的な手荒れや腰痛、睡眠不足は積み重なって耐えられなくなる瞬間が来ます。
手荒れで書類もめくれなくて、食事介助中に手袋の中がヒリヒリしてたのを今でも覚えてます。
そして3位の「人間関係」。これが一番見えにくいのに厄介なんです。
職場での派閥、先輩からの圧、連携不足…いろんなストレスが積み重なって、心が削れていくんですよね。
ほんの少し生活に余裕ができただけで、心まで軽くなりました。
だから、今つらいなら、「自分が悪い」じゃなくて「構造的な問題」かもしれないと気づいてほしいです。
辞める決断をするのも勇気ですが、辞める前に何が変えられるのかを見極めることも、同じくらい大事だと私は思います。
介護職の手荒れによる退職を防ぐ対策とは
効果的な手荒れ対策で負担を軽減する方法
介護の現場で手荒れに悩んでいるなら、「保湿・保護・タイミング」の3点セットを意識することで、負担を軽くできます。
つらいのは「荒れた手でまた水を使う」という悪循環なんですよね。
私がやって効果を感じたのは、「手を洗った後すぐに保湿→1分だけ待つ→手袋着用」のルーティン化でした。
急いでると忘れがちですが、この“1分”で保湿剤が浸透して、バリア効果が段違いになります。
あと、保湿剤選びも超重要です。ジェル系よりバーム系、香りが強すぎないもの。
ワセリンはべたつきすぎて記録用紙が汚れることもあったので、夜用と日中用で使い分けてました。
時間がない人ほど、この方法の価値がわかると思います。
1日5回、1回30秒でできることでも、1ヶ月で見える景色が変わってきます。
手荒れが軽くなると、気持ちにも余裕が生まれて、「仕事だから仕方ない」を卒業できるようになっていきました。
手荒れを防ぐ手袋の選び方と使い方のコツ
手荒れを予防するには、手袋の“素材”と“着け方”が命です。
ただ支給されるものを使っているだけだと、かえって悪化するケースも多いんですよね。
まず、ラテックスアレルギーがある人は絶対に非ラテックス素材を選ぶこと。
ニトリル製やビニールタイプなど、肌に優しい素材に変えるだけで、刺激がぐっと減ります。
支給品が合わないと感じたら、職場に相談して自分で持ち込みOKなルールを確認してみてください。
次に大事なのが、中に「綿手袋」などインナーを仕込むこと。
直に使い捨て手袋をはめると、汗で湿気がこもりやすく、手荒れが悪化します。
特に冬場は乾燥しやすいので、「綿インナー+使い捨て手袋」の組み合わせが最強でした。
ほんとに、ひと手間かけるだけで仕事終わりの手の痛さがぜんぜん違うんですよね。
私は夜勤前にインナー手袋を常備しておくだけで、翌朝のストレスがぐっと減りました。
「対策」と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、こういった小さな工夫が、自分の手を守る最前線なんです。
入浴介助時の手袋で気をつけたいポイント
入浴介助は手荒れの最大の鬼門です。
高温・水分・洗剤・摩擦がすべて揃っていて、どんなに保湿していても無防備だと一気にダメージを受けます。
まず、必ずロングタイプの防水手袋を使用すること。
手首だけでなく前腕までカバーできるタイプを使うと、お湯が中に入りにくくなり、皮膚のふやけも防げます。
ただ、防水性が高いものほどムレやすいので、中に薄手のインナー手袋を着けるのがベストです。
濡れた手袋で長時間作業を続けると、指先がふやけて割れやすくなるので、休憩中には必ず乾いたタオルで軽く拭き取っていました。
前述の通り、私は「どうせすぐ濡れるから」と保湿をサボっていた時期があったんですが、それが逆効果だったんです。
今思えば、入浴前にしっかりバリアクリームを塗っておくだけで、水や洗剤からのダメージをかなり防げていました。
介護の現場って「自分をケアする余裕がない空気」があるんですが、入浴介助こそ手のケアが命です。
自分のケアを後回しにしすぎると、続けたくても続けられなくなります。
やることはシンプル。でもやるかどうかで、半年後の手の状態は大きく違ってくると思います。
手荒れで退職しないためのおすすめケア用品
介護職に人気のハンドクリームを紹介
介護職の中で支持されているハンドクリームには、共通するポイントがあります。
それは「保湿力が高い」「無香料も選べる」「ベタつきにくい」という実用性です。
実際に私が使って良かったものや、同僚から評判だったアイテムをいくつか紹介します。
まず人気の定番が「ユースキン」シリーズ。しっかり潤うのに、においが控えめで職場でも使いやすいんです。
夜勤中の乾燥が気になる場面では「ユースキン ナイトケア」なども重宝しました。
次におすすめなのが「アトリックス メディケイティッド」。薬用タイプで、肌荒れが始まってしまった手にも刺激が少なく、リピート率が高かったです。
最近では「ナチュラル志向」の流れから「ママバター」「メディヒール」といった自然由来のクリームも選ばれています。
ただ、香りがある商品も多いので、利用者さんが敏感な場合は注意が必要です。
「やる気ない」って思われてた自分が、今は“誰かの役に立ててる”って思えるようになった。
そのきっかけの1つが、こうしたケアアイテムをちゃんと選んだことだったんですよね。
「誰かにあげたくなる」ほど実用性があるもの。これが、介護職にとっての本当に“いいハンドクリーム”だと思います。
介護職への労いに喜ばれるハンドケアグッズとは
「おつかれさま」の気持ちを伝えるプレゼントとして、ハンドケアグッズはとても実用的で喜ばれます。
とくに介護の現場では、「自分のケアを後回しにしてる人」が本当に多いんですよね。
人気なのは、見た目と機能性のバランスが取れたアイテム。
例えば、「ロクシタン」のミニサイズセットは香りが上品で特別感もあり、女性スタッフには鉄板です。
ただし香りの好みが分かれるので、無香料タイプがある「ナチュリエ」や「キュレル」なども安心感があります。
ほかには、「高保湿+持ち歩きやすさ」を兼ねたチューブタイプや、かわいいポーチ付きのギフトセットも人気です。
実際、私が以前いただいた「オルビスの薬用ハンドクリーム」は、職場のロッカーに常備するほど重宝しました。
ほんの少し生活に余裕ができただけで、心まで軽くなりました。
そんな実感が湧くような、癒やしのギフトが“がんばってる自分”を認めるきっかけにもなります。
気をつけるポイントは「香りが強すぎないか」「ポンプ式は外で使いづらいか」といった“使うシーン”の想像です。
贈り物は、実用性とやさしさの両立がカギになります。
ハンドクリームの効果的な使い方と注意点
ハンドクリームは、塗るだけでは「手荒れ対策」になりません。
大切なのは、“タイミング”と“塗り方”をセットで意識することです。
最も効果が出やすいのは「手洗いの直後」「寝る前」「仕事前」の3タイミングです。
とくに手洗い後は、肌の水分が蒸発する前に保湿剤でフタをしておくと、ダメージの蓄積をかなり減らせます。
塗り方もポイントで、手の甲を中心に、指と爪のまわりにもしっかり塗り込むことが大事。
この部分、ケアを怠るとささくれやひび割れにつながりやすいんです。
私が効果を感じたのは、夜寝る前に「厚めに塗る → 綿の手袋をはめる」方法でした。
これだけで翌朝の手のやわらかさがぜんぜん違ってくるんですよね。
ただ、注意したいのは「つけすぎると記録用紙がベタつく」「香りで利用者さんが不快になる」という点です。
職場で使う場合は“無香料+速乾タイプ”を選ぶのが安全です。
最初は自分にもできるなんて思ってなかったんですよね。
でもこういう地味なケアをコツコツ続けるだけで、ほんとに働きやすさが変わってきます。
ハンドクリームは“気休め”じゃなくて、“予防医療”の第一歩だと思って付き合っていくのが大事です。
⭐️⭐️⭐️
今はライティングの仕事をメインでやっています。
介護士の経験を活かしたり、他にも興味があるものや、過去に少しだけ経験がしたことがあるものなんかを。
もちろん勉強にもなるんですけど、AIを使っているので、難しい話も伝わりやすい文章にもできるし、とにかくとても楽しいです。
介護士の仕事をしていた時よりも、金銭的にも時間的にもだいぶ余裕が持てる様になりました。
⭐️⭐️⭐️
介護職を手荒れで辞める前に考えたいこと
手荒れが労災認定される可能性について
介護現場での手荒れが深刻な場合、「これって労災になるのでは…?」と疑問に思う方も多いと思います。
実際、手荒れが労災として認定されるケースは存在しますが、一定の条件をクリアする必要があります。
まず前提として、労災認定には“業務との因果関係”が求められます。
つまり「特定の作業や環境が原因で皮膚疾患が発生した」と証明できることが必要です。
介護職で言えば、過剰な手洗いや消毒、ラテックス手袋の長時間使用などが、肌に強い負担をかけていると認められれば対象となる可能性があります。
ただし実態としては、「職場が原因」と明確に診断書に書いてもらうハードルが高いのが現状です。
私の知人でも、医師から「個人差があるから」と曖昧にされたケースがあり、結局申請を断念していました。
とはいえ、職場の対応を変える材料としては十分に有効です。
皮膚科での診断書をもとに、上司や施設に「労働環境の見直し」を求めることで、手袋の種類を変えてもらえたり、保湿時間の確保に繋がったりすることもあります。
前述の通り、「自分の手荒れは仕方ない」と諦める前に、一度“職場の責任”を整理してみることは大切です。
すべて自己責任にしない姿勢が、結果的にほかの職員の働きやすさにもつながっていくと思います。
介護職を辞めて良かったと感じた人の声
「辞めたら後悔するかもしれない…」
そう思いながらも、限界寸前までがんばってしまうのが介護職の人の特徴かもしれません。
でも実際、退職したあとに「やめて良かった」と感じる声は少なくありません。
私が介護職を辞めたときに一番感じたのは、時間と心に“空白”ができたことの安心感でした。
朝起きるときのプレッシャー、手荒れの痛み、夜勤明けのフラフラ感…。それがなくなっただけで、頭がスッと軽くなったんです。
SNSや転職支援サイトなどを見ても、「自分の時間が持てるようになった」「子どもとちゃんと向き合えるようになった」といった声が多く見られます。
なかには「転職して収入は少し下がったけど、身体の調子が全然違う」というリアルな声もありました。
AIを使い始めて、文章でこんなに稼げるなんて…。
自分が副業ライターを始めたのも、「もう限界かも」と思ったときの逃げ道としてだったんですが、それが今では本業になってます。
もちろん辞めたらすぐに全てが解決するわけではないですが、「辞める=負け」ではありません。
むしろ、自分の生活と体を守るための勇気ある選択肢として、十分に肯定されるべきだと思います。
働き方はひとつじゃない。
「辞めてみて初めて、自分がどれだけ無理してたか気づいた」という声が、何よりリアルな答えなんじゃないでしょうか。
介護職の手荒れ退職に悩む人が今できる選択肢
自分に合った働き方を見つけるための準備
介護職を辞めるかどうか悩んでいるとき、多くの人が「次どうすればいいか分からない」という不安にぶつかります。
でも実は、いきなり転職する前に「自分に合った働き方」を探る準備段階がすごく大事なんです。
まず最初にやってほしいのは、「今の仕事で何がつらいのか」を細かく書き出すこと。
手荒れ?人間関係?夜勤?収入?──これを明確にしないと、次の職場でも同じ苦しさを繰り返してしまう可能性があるんですよね。
次におすすめなのが、“働き方の選択肢”を広げてみること。
常勤だけじゃなく、パートや派遣、週3の夜勤専従、訪問系など、介護の中にもいろんな形があります。
現場以外なら、事務・ケアマネ・ライターなど、経験を活かせる仕事も案外あるんですよ。
私も「副業で少しでも稼げたら…」という気持ちで、夜勤明けに文章を書き始めたのが転機でした。
最初はまったくの未経験。でも少しずつ案件が増えて、「あ、これ自分に向いてるかも」って感じたんですよね。
「やる気ない」って思われてた自分が、今は“誰かの役に立ててる”って思えるようになった。
この実感が、心をだいぶ軽くしてくれました。
準備というのは、“すぐ動くこと”じゃなくて、“考える時間を持つこと”でもあります。
焦らず、自分にとって「大事にしたいもの」を優先できる働き方を探すこと。それが次の一歩を明るくしてくれます。
退職前に確認しておきたい支援制度とは
介護職を辞める前に、必ず確認しておきたいのが「公的な支援制度」の存在です。
退職後の不安を少しでも減らすためには、「使えるものは使う」スタンスが重要なんですよね。
代表的なのは、まず雇用保険による失業給付。
これは一定期間働いていた人なら多くの場合対象になりますが、自己都合退職だと支給開始までに待機期間があるので注意が必要です。
逆に、職場環境が劣悪だったり、手荒れや体調不良などで医師の診断書がある場合は、特定理由離職者に該当することもあり、その場合は給付が早まる可能性があります。
もうひとつは、職業訓練給付や再就職支援制度。
介護福祉士や事務職へのキャリアチェンジを考えているなら、ハローワークの無料講座を活用するのもおすすめです。
介護系の経験があると受講しやすいコースも多く、スキルアップと収入の両立を目指せる制度が整ってきています。
私はこの制度のこと、正直まったく知りませんでした。
辞めたあと、元同僚から「もったいなかったね」と言われて、軽くショックを受けたくらいです。
最初は自分にもできるなんて思ってなかったんですよね。
でも知識があるだけで、選べる道が増えるって実感しました。
制度は“使える人だけのもの”じゃありません。
むしろ「一番苦しんでる人」のためにあるんです。
退職前に一度、地域のハローワークや自治体の相談窓口に話を聞いておくだけで、未来への安心感がまったく変わってきます。
まとめ
手荒れが原因で仕事を辞めたくなる気持ち、私も痛いほどわかります。
でも、そこで「辞めるか続けるか」だけを考えるのではなく、「何を変えられるか?」という視点を持ってみてください。
職場環境やケアアイテム、働き方の見直し──実は選択肢はひとつじゃないんですよね。
どんな選択にも意味があります。大切なのは、自分の体と心の声をちゃんと聞くことです。
一度立ち止まって、「本当に守るべきもの」を考えてみてください。
その先に、今よりもラクで、自分らしく働ける未来が待っているかもしれません。
自分は、「もう無理かも」って思ってた側の人間です。
でも、ほんの少しやり方を変えて、未経験だったライターの副業を始めたんです。
そこから少しずつ前進することができて、今は“自分の未来に選択肢”が持てるようになりました。
特に文章が得意とかだったわけではないんです!正直たまたま手に取ったのがそれだった。
そしてそれを手放さずに続けただけなんです。最初にやったこと、テンプレにまとめてあります。
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