「レクの時間が近づくと憂うつになる…」そんなふうに感じたことはありませんか?実は私も、介護士時代ずっとレクが苦手でした。盛り上げなきゃというプレッシャー、準備の負担、無理に笑顔を作る日々。この記事では、レクが辛いと感じる理由や、無理なく働ける環境の見つけ方をリアルな経験からお伝えします。
介護職でレクやりたくないと感じる瞬間
介護レクが辛いと感じるのはなぜか
介護レクが辛いと感じる背景には、「苦手意識」と「プレッシャー」の2つが大きく関わっていると私は思っています。介護士時代の私自身も、レクの時間が近づくたびに心が重くなるタイプでした。
レクが苦手な理由の一つは、「盛り上げなきゃいけない」という思い込みです。高齢者のみなさんが楽しんでくれるか不安で、「滑ったらどうしよう」「つまらないと思われたら嫌だな」と気を遣いすぎてしまうんですよね。特に私はもともと人前で明るく振る舞うのが得意ではなかったので、レクの進行役が本当に苦痛でした。
また、準備にかかる労力も大きな負担です。ネタを考える時間、道具をそろえる手間、片付けまで含めると、思った以上に業務の中でレクが占める割合って大きいんです。忙しい日には「こんな時間があるなら記録を終わらせたい」と思うことも少なくありません。
さらに、「レク=楽しいもの」という前提があるからこそ、自分が楽しく感じられないことに罪悪感を持つ人も多いです。私もそうでした。「自分には向いてないのかな…」と落ち込んだこともあります。
だからこそ、レクに悩む人は少なくないし、それを「甘え」だなんて言う資格がある人はいないと私は思っています。
レクリエーションが盛り上がらない原因と対処法
レクリエーションが思ったように盛り上がらないこと、ありますよね。私も何度も経験しましたが、これは「介護士の進行力の問題」というより、環境と相手の状態が合っていないケースが多いです。
まずよくあるのが、参加者の体調や性格とのミスマッチです。レクを開催する側は「楽しいものを提供したい」と思っていますが、利用者さん側はその日の体調がすぐれなかったり、人前で何かをするのがもともと苦手だったりします。そういうときに無理に盛り上げようとしても、逆効果になることが多いんです。
また、内容がマンネリ化していると、参加者の反応も鈍くなりがちです。「またこのゲームか…」と感じさせてしまうと、どうしても空気が冷めてしまいます。私も新人の頃、先輩から引き継いだ定番レクをそのまま使って、全く盛り上がらず撃沈したことがありました。
対処法としては、レクの目的を「楽しませる」から「関わるきっかけをつくる」に切り替えることが一つのヒントです。大きく盛り上がらなくても、利用者さん同士や職員との関わりが生まれるだけでもレクの価値は十分にあります。
例えば、簡単な塗り絵やパズルでも「〇〇さん、上手ですね」と声をかけるだけで交流が生まれます。それが笑顔や安心感につながるんですよね。
レクが盛り上がらないのは恥ずかしいことではありません。目的を見直し、力を抜いて向き合うことが大切だと、現場を離れた今でも感じています。
学校のレクリエーションが嫌いだった人は要注意
もし学生時代から「レク=苦手」「人前で何かをやるのが嫌だった」という感覚がある方は、介護職に就いてからもレクに対して抵抗を感じやすい傾向があります。私もその一人でした。
学校のレクリエーションが苦手だった人は、注目されること自体にストレスを感じやすい傾向があります。盛り上げ役や班長的ポジションに無理やりさせられて、嫌な思い出がある方も多いのではないでしょうか?
介護現場のレクも、ある意味“進行役”を求められる場面があります。特に、現場の人手が足りていないときは「あなたがやってね」と自然に押しつけられることも。
そんなときに「またあの頃と同じ空気感だ…」と、当時のトラウマがよみがえることもあります。これは決して大げさではなく、実際に私も何度もそう感じていました。
とはいえ、レクが苦手だからといって介護職に向いていないわけではありません。苦手な分野を無理に伸ばすより、自分の得意分野で貢献できる場を選ぶほうが大事です。
私がライターという道を選んだのも、「関わり方は一つじゃない」と気づけたから。介護の経験を活かしながら、現場とは違う形で支える働き方もあるということを、ぜひ知っておいてほしいです。
介護職でレクやりたくない人が悩む現場事情
デイサービスでレクなしは可能か
結論から言うと、「原則として難しいけれど、ゼロではない」です。デイサービスの目的を知ると、この理由がよくわかります。
デイサービスは、介護保険制度の中でも「通所介護」と呼ばれるサービスで、利用者さんが自宅以外の場所で過ごすことで、生活機能の維持や社会的なつながりを持つことが期待されています。そのため、日中をどう過ごしてもらうか=“時間の中身”がとても重要なんですよね。
そこで定番になるのが、レクリエーションです。体操やゲーム、作品づくりなどを通して、楽しみながら体や頭を動かせる活動として組み込まれることが多いです。つまり、「レクを通してADLやQOLの維持向上をめざす」という考え方が根付いているんです。
とはいえ、すべてのデイサービスで“毎日・全員参加”のレクが強制されているわけではありません。たとえば、リハビリ特化型のデイや個別支援を重視している小規模デイでは、レクがほとんど行われない、もしくは自由参加のところも存在します。
私の周りにも「うちは音楽レクすらやらないよ」という事業所に勤めていた友人がいました。そういった施設では職員のスキルよりも、運営方針や利用者のニーズを重視している印象でした。
ただ、レクをまったくやらない事業所はかなり少数派です。「レクが苦手だから、ない所がいいな…」と考えるなら、求人情報や見学時にプログラムの中身をしっかりチェックしておくことが大切です。
特養でレクリエーションは義務なのか
特養(特別養護老人ホーム)でレクリエーションが「義務かどうか」と聞かれると、法律上はっきり義務付けられているわけではありません。ですが、実際の現場では“ほぼ必須の業務”として扱われているケースがほとんどです。
というのも、特養は要介護度が高い利用者さんが多く入居している施設なので、日常生活にメリハリをつけたり、心身の維持を目的とした活動としてレクが組まれています。食事・排泄・入浴のようなケアと比べれば優先度は下がりますが、「生活の質(QOL)を支えるためのケアの一環」としてレクが当たり前に行われているんです。
実際、私が働いていた特養でも、午後の時間帯には「塗り絵」「風船バレー」「歌レク」などがよく行われていました。レク担当が明確に決まっていなかったので、持ち回りでスタッフが準備・進行をしていましたが、ぶっちゃけそれがしんどいと感じる日もありました。
ただし、「今日はやらない」「参加者が少なければ中止」といった判断が現場の裁量でできるのも特養の特徴です。デイサービスほど「時間を埋める必要性」がない分、柔軟に対応できることもあります。
なので、「特養=レク必須」と決めつける必要はありません。施設ごとに運営方針が違うので、面接や施設見学のときに「レクはどれくらいやっているか? 誰が担当するのか?」を質問するのがポイントです。
レクなしの介護施設を選ぶ際の注意点
「レクが苦手だから、できればレクなしの職場がいいな…」と考える気持ち、すごくよくわかります。私も現場にいたときは、レクがある日だけテンションが下がってました。でも、レクなし=ラクな職場、というわけではないので注意が必要です。
まず、レクがない施設というのは、重度の利用者さんが多かったり、医療的ケアが中心の施設だったりするケースが多いです。たとえば、医療対応型の有料老人ホームや介護医療院などは、そもそもレクの優先度がかなり低めに設定されていることがあります。
その分、介助の負担が重かったり、時間に追われるケア業務が多くなったりする可能性もあるんです。つまり、「レクをやらない代わりに他の業務が増える」ことはよくあります。
また、施設の方針だけでなく、「一部のスタッフにだけレクが偏っている」という現場も要注意。求人では「レク少なめ」と書かれていても、入ってみたら「レクはあなたの担当ね」と突然言われるパターンも、実際によく聞きます。
だからこそ、施設選びでは「レクなし」だけを基準にしないことが大切です。見学や面接で必ず業務内容の詳細を確認すること、できれば職員の動きや日課の流れを観察することをおすすめします。
レクがない環境でも、心身の負担が大きければ続けるのが難しくなります。自分に合った働き方を見つけるためには、表面的な条件だけでなく、実際の現場の空気感を見る目も養っていきたいですね。
介護職でレクやりたくないときの働き方の工夫
レクリエーション以外の業務に注力する方法
介護の仕事は「レクリエーション=必須」と思われがちですが、実際はそれ以外にも大切な業務がたくさんあります。もしレクが苦手で負担に感じているなら、他の業務で自分の強みを活かす工夫をしてみるのがおすすめです。
たとえば、私が現場にいた頃によくやっていたのが、「記録や申し送りの正確さに力を入れること」。レクでは目立たなくても、情報共有をミスなく行うことはチームケアにとってめちゃくちゃ重要です。自分が関わった利用者さんの状態をていねいに伝えるだけでも、同僚からの信頼度は大きく変わります。
他にも、環境整備や物品管理といった“縁の下の力持ち”的な仕事も現場では重宝されます。清掃や補充などの地味な作業は後回しになりがちですが、それを自発的にできる人って少ないんですよね。実際、私がちょこちょこやっていたら「気が利くね」と言われるようになりました。
さらに、個別ケアや傾聴を丁寧に行うのも一つの強みです。レクで盛り上げることが苦手でも、1対1でじっくり関われる人はとても貴重です。何気ない会話の中で不調を察知できたり、利用者さんの安心につながったりすることもあります。
大切なのは、「自分ができること」でチームや利用者さんに貢献すること。レクが苦手でも、他の部分で活躍できれば、自然と役割を認められていきますよ。
無理なく続けられる職場を選ぶコツ
介護の仕事はやりがいもあるけれど、心身の負担も大きいもの。長く続けていくためには、自分に合った職場を選ぶことが何より大事だと、私は身をもって感じました。
一番のポイントは、「自分が何を“無理”と感じるか」を明確にすることです。たとえば私は、レクで盛り上げることや、雰囲気づくりが苦手でした。だから、できるだけその負担が少ない職場を探すようにしました。反対に、記録や清掃は得意だったので、そこを活かせる現場を重視しました。
また、見学や面接の際に“職員の表情”や“声のトーン”を観察することも大切です。いくら設備が新しくても、現場の空気がピリピリしていたら、すぐに疲れてしまいます。私も何度か施設見学に行きましたが、「この雰囲気、合わなそう」と感じたらその時点で候補から外しました。
そして、勤務体制やシフトの柔軟性もチェックポイントです。家庭や体力面の事情で働ける時間が限られているなら、日勤中心の職場や短時間勤務ができる事業所のほうが続けやすいです。
無理なく働ける環境を見つけるには、求人票の条件だけで判断せず、実際に足を運んで“肌で感じること”が何より重要です。勢いで決めると、あとから「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうこともあるので、慎重すぎるくらいがちょうどいいと思います。
自分のペースを大事にしながら、安心して働ける職場に出会えたら、自然と仕事にも前向きになれますよ。
介護職でレクやりたくない人は向いてないのか?
介護職に向いてない人の特徴とは
介護職は「誰にでもできる」と思われがちですが、実際は向き不向きがはっきり出やすい仕事だと私は感じています。私自身、約3年間の現場経験を通して、「これは自分にはキツいな」と思った場面が何度もありました。
向いていないと感じやすい人の特徴としてまず挙げられるのは、他人の気持ちに興味が持てないタイプです。必ずしも「優しくなければダメ」というわけではありませんが、「この人は今、どんな気持ちかな?」と想像する力がまったく働かないと、利用者さんとの信頼関係を築くのが難しくなります。
次に、環境の変化や人間関係に強いストレスを感じやすい人も、現場では苦労しやすい傾向があります。介護の現場は毎日状況が変わるもの。昨日は元気だった方が、今日はベッドから起き上がれないことも珍しくありません。その柔軟な対応を求められる状況が、苦手な人にとっては精神的な負担になります。
また、体力的に極端に弱い場合も注意が必要です。もちろん、筋トレをしろという話ではありません。ただ、入浴介助や移乗介助など、どうしても身体を使う場面はあります。私も夜勤明けの朝に、全員のトイレ介助が重なってヘトヘトになった日を今でも覚えています。
とはいえ、「これができない=向いてない」と決めつける必要はありません。介護の現場にはさまざまな役割があるので、自分の得意な部分を活かせる場所さえ見つけられれば、苦手を補って働くこともできます。
向いていない部分があるからこそ、無理せず工夫しながら働ける環境を探すことが、介護職を長く続けるための大切なコツだと思っています。
自分に合った介護現場を見つけるには
「この仕事、続けられるかな…」と悩んでいる方ほど、自分に合った現場を見つけることが何より大事です。私も転職を一度経験して、働く場所によって感じるストレスややりがいが大きく変わることを実感しました。
まず最初に意識してほしいのが、「自分が何にストレスを感じやすいか」を整理することです。たとえば私は、賑やかなレクリエーションの進行が苦手でした。逆に、じっくり記録を書いたり、物静かな方と会話するのは好きでした。こうした「得意・不得意」を明確にすると、職場選びの判断軸ができます。
次に大切なのが、事業所の種類と特徴を把握することです。たとえばデイサービスは日勤のみで家庭と両立しやすいですが、レクの要素が強い傾向があります。一方で、特養や老健は夜勤や医療ケアが必要な場面もありますが、業務の流れがルーティン化されていて働きやすいと感じる人もいます。
見学や面接時には、職場の雰囲気を“感覚”でつかむことも重要です。職員の表情や話し方、利用者さんとの距離感などから、自分に合うかどうかを感じ取ることができます。私は、現場の空気が張りつめていたところは最初から候補から外していました。
また、「働く目的」によっても選び方は変わります。経験を積んでキャリアアップしたいのか、無理せず長く続けたいのか。それによって必要なサポート体制や職場環境も変わってきます。
最終的には、求人票だけでは見えない部分を自分の目で確かめることが一番のポイントです。「見学は面倒…」と思っていた昔の自分に、今なら間違いなく「行け」と言います。自分に合った現場は、必ずどこかにありますよ。
介護職でレクやりたくない職場の見極め方
やばい介護施設の特徴とは
私が現場で働いてきた中で、「ここは正直やばいな」と感じた施設には共通する特徴がありました。表面上は普通に見えても、中に入るとすぐに違和感があるところが多いです。
まず一番わかりやすいのが、スタッフの入れ替わりが異常に多いことです。求人情報を見て、いつも同じ施設が募集をかけている場合は要注意。実際に私が転職を考えたとき、ハローワークで毎週見かける施設がありましたが、話を聞くと「人が定着しない」と噂されていました。これは現場環境が良くないサインです。
次に、人員配置や業務量が明らかに偏っていることです。本来ならチームで分担するべき介助や記録業務が、特定の職員に押しつけられている現場は、疲弊感が漂っています。こういう施設では事故やヒヤリハットが多く、報告が握りつぶされることもあります。
また、利用者さんへの対応に“心”がないことも危険なサインです。声かけが雑だったり、説明がなく体を動かすだけの介助になっている施設は、職員の余裕がなくなっている証拠。利用者さんから苦情が出ているのに、改善されていない場合も多いです。
こうした特徴を見抜くためには、見学や面接時に職員の表情や利用者さんとの距離感を観察することが大切です。笑顔がない、目が死んでいる、声が小さい…そういった小さな違和感が、実は現場環境の悪さを示していることがあります。求人票だけでは見えない部分を、自分の目と耳で確かめることが一番の防御策です。
ダメな施設長にありがちな言動
施設全体の空気は、トップである施設長の姿勢によって大きく左右されます。私が経験した中でも、「この人が原因で現場が回らない」という施設長には共通点がありました。
一つ目は、現場の声を聞かないことです。スタッフが「このやり方は危ない」「人が足りない」と訴えても、数字や書類ばかり見てスルーしてしまうタイプです。こういう施設長のもとでは、現場の不満がどんどん溜まり、離職者が増えます。
二つ目は、自分だけが“正しい”という態度を取ることです。現場で働いたことがない、あるいは昔のやり方に固執しているのに、「これが正解だからやれ」と押しつける。こういう人は柔軟性がなく、利用者さんの状態や時代の変化に対応できません。
三つ目は、スタッフを“数字”としてしか見ていないことです。「何人いればいい」「コストはいくら」といった計算だけで現場を回そうとするため、職員の体調や気持ちが完全に置き去りにされてしまいます。私もこういう施設長のもとで働いたことがありますが、モチベーションが本当に下がりました。
見学や面接時に施設長と話す機会がある場合は、職員や利用者への言葉遣いをチェックすることをおすすめします。「忙しいなら辞めてもいいですよ」と軽く言うような施設長は、現場を守る気がありません。逆に、きちんと現場の苦労を認識している施設長は、話しているだけで安心感が伝わってきます。
施設選びは「どんな施設長がいるか」を見ることが、長く働くための重要なポイントの一つです。
まとめ
介護職でレクが苦手、やりたくない…そう感じるのは決してあなただけではありません。誰にでも向き・不向きがあり、無理を続けることで心や体が壊れてしまうこともあります。大切なのは「我慢」ではなく、自分に合った働き方を見つける視点を持つこと。現場を変えるのも、働き方を変えるのも、全部アリです。今のしんどさを放置せず、一歩引いて「別の選択肢」に目を向けてみませんか?自分は、「もう無理かも」って思ってた側の人間です。
でも、ほんの少しやり方を変えて、
今では元介護士の自分がライターとして月30万円以上を安定して得られるようになりました。
最初にやったこと、全部テンプレにまとめてあります。
よかったらLINEで受け取ってください。