「介護士にマイホームなんて無理…」そう思っていませんか?
手取り14万円だった頃の僕も、家を買うなんて夢のまた夢でした。
でも、少しずつ準備を重ねていけば、現実的に購入できる道はあります。

この記事では、介護士ならではの課題や不安に寄り添いながら、住宅購入に必要な知識をわかりやすくまとめました。
同じように悩んでいた僕だからこそ書けた内容です。続きを、ぜひ読んでみてください。

介護士が家を買う前に知るべき基礎知識

賃貸とマイホームのメリット・デメリット

マイホームを買うべきか、賃貸のままでいるべきか。これは僕自身もめちゃくちゃ悩んだテーマです。どちらが正解かというよりは、「自分に合っているかどうか」を考えることが大事だと思っています。

まず、マイホームのメリットはなんといっても「資産になる」こと。住宅ローンを払い終えれば、将来的には住居費がかからなくなります。家賃が一生続く賃貸と比べると、老後の安心感が違います。
それに、「自分の家」という満足感や、リフォームやDIYの自由度も大きな魅力です。

ただ、デメリットも当然あります。住宅ローンを組むということは、長期の支払い義務を背負うということ。仕事やライフスタイルが変わっても、簡単に引っ越せなくなります。固定資産税や修繕費といった“買ってからの出費”も見逃せません。

一方、賃貸のメリットは「身軽さ」。急に転職することになっても、家を売るとか考えなくていいので、すぐ行動できます。僕も現場を変えたとき、この柔軟さに助けられました。

でも、賃貸のデメリットは「払い続けても何も残らない」ことですね。手取り14万のとき、家賃を払ったらほぼ終了で。「家賃って、一生払い続けるの?」って冷静に考えたとき、正直ゾッとしました。

だからこそ、「今後どんな働き方をするか」「収入の伸びしろがあるか」「住む場所を固定しても大丈夫か」…このあたりを自分の未来と照らし合わせて判断してほしいなって思います。

介護士がやってはいけないことは何ですか?

これはよく聞かれる質問のひとつなんですが、正直「やってはいけないこと」って、現場では意外と曖昧だったりします。
ただ僕が経験してきた中で、絶対にやっちゃダメだなと思ったことがあります。

それは、自分の感情で利用者さんに接してしまうことです。
どんなに忙しくても、どんなに理不尽なことを言われても、「キツい対応」をしてしまうと、信頼は一瞬で崩れます。もちろん、心の中では「理不尽すぎる…」って思うことも多かったです。でも、そこで感情をぶつけてしまったら、プロじゃないんですよね。

それからもう一つ。勝手な判断でケアを変えることも危険です。これは新人の頃にやりがちなんですが、「昨日こうだったから、今日はこうしてみよう」みたいな判断って、時に事故につながることもあるんです。
実際、僕も独断で対応して先輩にガッツリ注意されたことがあります。

「資格取ったのに、なんでこんな扱いなんだろ」って本気で思ってた時期もありましたけど、それでも安全と信頼を守るのが、介護士としての最低限の責任だと思ってます。

利用者さんの命を預かる仕事だからこそ、「慣れ」と「油断」がいちばん怖いんです。経験年数に関係なく、基本を丁寧に守ることが、本当に大切なんですよね。

家を買うベストな年齢とタイミングとは?

「いつ買うのがベストですか?」って質問、めちゃくちゃ多いんですけど、正直に言うと、人それぞれです。ただ、僕の経験から言えるのは、「買えるタイミングが来たときが、その人にとってのベスト」ってことです。

よく「35歳までに買うのが理想」なんて言われますけど、それってローンの返済期間を考えたときの“理屈上の理想”なんですよね。でも現実には、介護士の給料だと「35歳でマイホーム」って簡単じゃない。

じゃあ、どんなときが買いどきか。僕が思う判断基準は3つあります。
①収入が安定してきたと感じたとき、②将来の住む場所がある程度決まっているとき、③家族計画やライフスタイルが見えてきたとき。

夜勤明けにコンビニ弁当が買えなかった日、今でも覚えてます。
そんな時期を経て、ようやく少しずつ生活に余裕ができて、「ここに根を張ってもいいかな」と思えたのが、僕にとってのタイミングでした。

家を買うのって、人生の中でも大きな決断です。焦らなくて大丈夫。周りと比べて焦るより、自分の納得できるタイミングを見極めることが、後悔しない選択につながると思います。

介護士が家を買うための資金準備と計画

介護職の住宅ローン審査で重視される条件

住宅ローンを組むとき、介護士という職種はどう見られるのか――この点を気にしている人、かなり多いと思います。僕もそうでした。「手取り少ないし、どうせ通らないんじゃ?」って最初は諦めてたくらいです。

でも実は、介護職だからといって必ず不利になるわけじゃないんです。金融機関が見ているのは、職業名ではなく「返済できるかどうか」。つまり、安定した収入があるか・勤務年数が長いか・正社員かどうかがポイントになります。

具体的には、こんな条件が重視されます:

  • 雇用形態(正社員が有利)
  • 勤続年数(最低でも1〜3年が目安)
  • 年収(年間250〜300万円が最低ラインとされがち)
  • 他の借り入れ状況(車やカードローンなど)

僕も最初の職場では手取り14万、夜勤2回という状態でした。このままじゃ審査通らないなと感じて、転職して収入が安定してから動き出しました。

「生活保護のほうがマシって、本気で感じてた時期もありました」
それでも、働き方を少し見直して、書類の整備をしっかりしておけば、道は開けます。

審査に臨む前に、源泉徴収票や給与明細を準備しておくのも大切。派遣やパートの方は、より慎重な判断をされることが多いので、安定性を証明できる材料をそろえておくといいですよ。

無理のないローン返済計画の立て方

住宅ローンって、借りられる金額じゃなくて「返せる金額」が基準なんですよね。これ、意外と見落とされがちです。
介護士の収入事情でムリなローンを組んでしまうと、家を買ったあとが本当にしんどくなります。

僕が意識したのは、月々の返済が「手取りの25%以内」に収まるようにすることでした。たとえば、手取り20万円なら、ローン返済は5万円前後に抑えるイメージです。

これは生活費や急な出費を考えたうえで、精神的にも余裕を持つためのラインです。「今月もギリ生きたな…」っていう感覚、ずっと続くのはキツいですから。

あと、ボーナス返済は基本ナシで計画を立てるのがおすすめです。介護職はボーナスが出ても少額なケースが多いので、あてにしすぎると危ないです。

実際、僕の知り合いで「ボーナス返済アリ」でローンを組んだ人が、ある年に減額されてめちゃくちゃ苦労してました。ほんとに。

家を買うことがゴールじゃなくて、「その家で安心して暮らし続けられるか」が大事だと思います。だからこそ、背伸びしない計画、必要なんです。

頭金や諸費用の準備方法

住宅購入には、本体価格以外にもいろんなお金がかかります。
この「頭金+諸費用」が意外とハードルなんですよね。僕も最初は、「頭金=全部ローンで払うもの」だと思ってました。でも実際はそうじゃないんです。

まず、頭金は物件価格の1〜2割が目安。仮に2,000万円の家を買うなら、200万〜400万円程度ですね。頭金ゼロでも買える住宅ローンはあるんですが、金利が高くなる場合もあるので注意が必要です。

さらに、諸費用として「登記費用・火災保険・仲介手数料・ローン手数料」などで、物件価格の5〜10%程度が必要になります。これも意外と大きな出費です。

僕の場合は、転職後に副業を始めて、月数万円でも積み立てができるようになってから、コツコツ貯め始めました。

「ほんの少し生活に余裕ができただけで、心まで軽くなりました」
この感覚を持てると、貯金も続けやすくなります。

積立預金や定額自動送金など、自動化すると挫折しにくいですよ。無理に一気にためようとせず、生活に負担がかからない範囲でコツコツ続けるのがコツです。地味ですが、確実に力になります。

介護士の収入と住宅購入の現実

介護士の給料が安いのはなぜですか?

介護士の給料が安い。この話題って、現場にいるともう当たり前すぎて、逆に口に出すのも疲れるくらいです。でも、ちゃんと理由を知っておくことって大事なんですよね。モヤモヤしたままだと、ただ不満だけが溜まっていくから。

まず一番大きいのは、介護業界の「報酬制度」が国のルールで決まってるということ。つまり、事業所の儲け方が他の業界とはちょっと違うんです。
介護サービスの収入源はほとんどが「介護保険」なので、1回のケアで得られるお金も、介護報酬の枠内で決まってます。これが全体的な人件費に響いてくるんですよね。

もうひとつが、業務量に対して評価されにくいという点。身体介護も、生活援助も、認知症対応も…すべてが「当たり前」のようにこなされる。でも、それに見合う金額では支払われないことが多いです。

僕も新人の頃、夜勤2回入って手取り14.2万円でした。
「資格取ったのに、なんでこんな扱いなんだろ」って本気で思ってました。

実は、国もその課題は理解していて、「処遇改善加算」などの制度で少しずつ改善はされています。ただ、それが現場の一人ひとりまでしっかり届いているかというと、まだ道半ばな感じです。

だからこそ、「どうやってこの仕事を続けていくか」「収入をどう安定させるか」を、現場の中だけじゃなく外にも視野を広げて考える時期に来てるのかなって、僕は思います。

介護士はなぜ人気がないのでしょうか?

「人の役に立つ仕事なのに、なんでこんなに敬遠されがちなんだろう?」
この疑問、現場にいると本当に感じます。介護士って、やりがいのある仕事ではあるけど、人気がない職業としてよく名前が挙がりますよね。

大きな理由のひとつは、仕事の大変さに対して、報酬や待遇が見合っていないという点です。体力的にも精神的にもキツいし、夜勤や急なシフト変更、職場の人間関係にも気を遣う。そのわりに、給料は…お世辞にも高いとは言えない。

あとは、「専門職としての評価」がまだまだ低いことも影響していると思います。
介護士は国家資格じゃないし、医療や福祉の中でもどうしても「下の立場」みたいに見られがちなんですよね。

僕自身、リーダーにもなってないし、キャリアパスがあるようでない…って状況でした。
同僚の愚痴を聞くだけで1日が終わることもありましたし、正直「何のためにやってるんだろ」って思う日も多かったです。

でも、そんな中でも続けている人たちって、「誰かのために動ける自分」を大事にしてる人なんですよね。だからこそ、もっと社会全体が介護職の価値を正しく理解する仕組みが必要だと思ってます。

人気がないのは現実だけど、それを変えていけるのも、今まさにこの仕事に関わってる僕たち自身かもしれません。

介護士が家を買うときの注意点と失敗例

非正規勤務の介護士が住宅ローンを組む際の注意点

非正規として働いている介護士でも、住宅ローンを組むことは可能です。ただし、正社員と比べるとハードルは高くなります。
というのも、金融機関が重視するのは「継続的な安定収入があるかどうか」。契約社員やパートだと「収入が不安定」「雇用が不安定」と判断されやすいんですよね。

僕の周りにも、非正規で働きながらマイホーム購入を目指してた人がいました。でもやっぱり、正社員に比べてローン審査では慎重に見られていた印象があります。

そこで注意しておきたいのが、

  • 勤続年数をなるべく長くする(最低でも2年以上は欲しい)
  • 年収をできる限り安定させる(副業収入も申告できる場合あり)
  • ペアローンや親との収入合算を視野に入れる

この3点です。

特に勤続年数は大事で、「1年未満の職場を何度も転々としている」みたいな状態だと、まず審査通過は厳しいです。

「将来なんて、考える余裕すらなかったです」
非正規で働いていたとき、僕もそう思ってました。でも、少しずつ条件を整えていけば、可能性は十分あります。今の働き方を見直して、どこかで「安定ライン」に持っていく意識が必要なんです。

住宅ローン控除の制度を正しく理解する

マイホーム購入のタイミングで、ぜひ活用してほしいのが「住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)」です。
簡単に言うと、住宅ローンを使って家を買った人に対して、支払った利息の一部を所得税や住民税から控除してくれる制度ですね。

控除期間は原則10年(※条件を満たせば13年の場合もあり)、控除額は「年末のローン残高の0.7%」が上限になります。
たとえば、年末時点でのローン残高が2,000万円なら、最大で14万円ほどが戻ってくるという計算です。

ただし、対象になるにはいくつか条件があるんですよね。

  • 合計所得が2,000万円以下であること
  • ローン返済期間が10年以上あること
  • 床面積や登記の内容が基準を満たしていること

僕も最初は「なんかややこしそうだな…」って思って放置しそうになったんですが、実際は税務署やネットでも手続き方法がしっかり案内されています。

夜勤明けに税務署のサイト開いてフリーズしたこともありましたけど、やってみたら意外と簡単でした。
ほんの少し生活に余裕ができただけで、心まで軽くなりました。

ちゃんと理解して使えば、数十万円レベルでの差が出る制度です。せっかくのチャンス、見逃さずに使いましょう。

介護士がやりがちな家購入の失敗とは

僕自身も「いつかはマイホームを…」と考えてた一人ですが、同時に「やっちゃいけない失敗」もいろいろ見てきました。
介護士に多い失敗パターンって、だいたい以下の3つに絞られます。

  1. 身の丈に合わないローンを組んでしまう
    手取りの割に高額な物件を選んでしまうと、毎月の返済が重すぎて生活が回らなくなります。僕も家賃すらギリだった時期があるので、その怖さは身に染みてます。
  2. 勤務先との距離や通勤時間を軽視する
    夜勤がある職場で、片道1時間以上かかるエリアに家を建てると、体力的にもメンタル的にも消耗します。最初はテンション上がっていても、数ヶ月で後悔する人、実際にいました。
  3. 将来のライフプランを考えずに勢いで買う
    「補助金が出るうちに」「ローン組めるうちに」と焦って買ってしまうと、結婚や転職など後のライフイベントで後悔することがあります。

正直、僕も何度か「もういっちゃうか!」ってテンションで見積もりもらったことありました。でも、冷静に収入と将来を見つめ直して、「今じゃないな」と思い直したんです。

「最初は自分にもできるなんて思ってなかったんですよね」
けど、時間をかけて準備すれば、ちゃんと“自分に合った買い方”は見えてきます。

勢いより、余白を持って選ぶ。これが、後悔しない家の買い方なんじゃないかと思います。

介護士が家を買うときの物件選びのコツ

勤務先との距離と通勤時間のバランス

家を買うときって、「エリア」ばかりに目がいきがちなんですけど、実は“通勤時間”がめちゃくちゃ重要です。特に介護士は、勤務時間が不規則だったり、夜勤明けで体力もギリギリなときが多いですよね。

僕も最初の頃、「広めの家が安く買えるから」と郊外の物件ばかり見てたことがあるんですけど、実際に通勤時間をシミュレーションしてみたら「毎回この距離通うのは地獄かも…」って思ってやめました。

目安としては、通勤にかかる時間は片道30分以内に収めるのがベスト。
特に夜勤明けの帰り道に電車で寝過ごしたり、車でうっかり信号無視しそうになるほど疲れてるとき…ほんとに危ないです。

「夜勤明けにコンビニ弁当が買えなかった日、今でも覚えてます」
そのくらい心も体もギリギリなときに、1時間近くかけて帰るのはしんどすぎるんですよね。

もし今の職場に長く勤める予定があるなら、その近くで探すのが理想ですし、逆に今後転職の可能性があるなら、主要駅からアクセスしやすい場所を選ぶのもアリです。

毎日のことだからこそ、妥協せずに考えてほしいポイントです。

将来を見据えたエリア選びと資産価値

マイホームって「買ったら終わり」じゃないんですよね。10年、20年と住み続けるものだし、将来もし引っ越すことになったら「売れるかどうか」っていう視点も大事になってきます。

そこでカギになるのが、資産価値を意識したエリア選びです。

具体的に言うと、

  • 人口が減っていない地域
  • 駅や病院、スーパーが近い
  • 再開発や大型商業施設の計画がある

こういうエリアは、将来的に「売る・貸す」という選択肢を取りやすいです。

逆に「駅から遠い・バス必須・周囲に何もない」みたいな場所は、値下がりしやすく、いざという時に動けなくなる可能性があります。
特に介護士の仕事って、転職が多かったり、家族の介護などで生活が変わる場面も多いので、柔軟性のある立地は安心材料になります。

「もうあの頃みたいな“詰み感”には戻りたくないです」
だからこそ、自分の今だけじゃなく、“未来の自分”にもメリットがある選択をしてほしいなって思います。

今はピンとこなくても、10年後の自分が「ここにしておいてよかった」って思えるような場所を選べると理想ですね。

介護士に合った間取りと設備の考え方

介護士として働いていると、家に帰ったときの“回復力”がほんとに大事なんです。
だからこそ、間取りや設備選びって意外と重要で、職業に合った空間づくりを意識するだけで、住み心地が全然変わってきます。

まずおすすめしたいのは、1人暮らしや夫婦2人なら「1LDK~2LDK」くらいのシンプルな間取り。掃除がラクですし、仕事で疲れて帰ってきたときに「部屋が片付かないストレス」を減らせます。

それから、独立洗面台と浴室乾燥機付きのお風呂はかなり便利です。夜勤明けに帰ってきて、すぐ顔を洗ってサッパリできるとか、雨の日でも洗濯できるとか、地味だけど本当に助かる。

あと、ベッドルームとリビングはなるべく分けられると◎。夜勤前に仮眠を取るとき、「物音」と「光」が気になると睡眠の質が落ちるので、落ち着いた空間があるだけで回復効率が違います。

「正直、毎月『今月もギリ生きたな…』って感じでした」
そんな日々を乗り越えてきたからこそ、家くらいは“ちゃんと休める場所”にしたいですよね。

広さや豪華さよりも、「生活がラクになる工夫」が詰まった間取り。そこにお金を使う方が、結果的に満足度が高くなると思いますよ。

まとめ

介護士として家を買うには、収入面や働き方、将来設計まで、いくつもの壁があります。でも、それらを一つひとつ丁寧に理解して対策すれば、現実にできる選択肢なんです。「給料が安いから無理」「非正規だから通らない」と決めつけずに、自分のタイミングと条件に合った方法を探してみてください。少しずつ準備を進めることで、不安が希望に変わっていきます。
人生の主導権を“持ち家”とともに取り戻す。その一歩を踏み出すのは、いつだって自分次第です。

自分は、「もう無理かも」って思ってた側の人間です。
でも、ほんの少しやり方を変えて、
今では元介護士の自分がライターとして月30万円以上を安定して得られるようになりました。
最初にやったこと、全部テンプレにまとめてあります。
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