「老健って自分に向いてるのかな…?」そんな風に感じていませんか?病院とは違う環境で、どんな看護が求められるのか不安になりますよね。私も介護現場で悩みながら働いていたひとりです。このページでは、老健に向いている看護師の特徴から、仕事内容・やりがい・注意点までリアルにお伝えします。あなたに合った働き方を見つけるヒントになれば嬉しいです。
老健に向いている看護師の特徴とは
老健で働くのに向いている人は?
老健(介護老人保健施設)での仕事に向いている看護師には、いくつか共通した特徴があります。
私自身、介護士として老健ではない施設に勤務していましたが、現場をよく知るからこそ「こういう人が老健に合ってるな」と感じることがあります。
まず、高齢者と穏やかに接するのが好きな人は、間違いなく向いています。老健は「治療」ではなく「生活」を支える施設なので、急変対応よりも、日々の体調管理や声かけが大切になります。忙しい中でも、利用者さんの表情や声の変化に気づいて、ちょっとした不安を和らげられるような看護師さんは、とても重宝されます。
また、医療処置よりもコミュニケーションを重視したい人にも合っています。老健では、点滴や吸引といった医療行為より、バイタルチェックや服薬管理などの業務が中心です。そのぶん、利用者さんとの会話や、ご家族・他職種との連携が多くなります。病棟で「手技より人と関わる仕事がしたい」と感じていた方にとっては、やりがいを感じやすい環境です。
反対に、「バリバリ医療行為をしたい」「急性期でスキルを磨きたい」という志向が強い方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
自分のキャリア観とマッチするかを見極めることが、老健で長く働けるかどうかのポイントです。
ダメな看護師の特徴とは
厳しい言い方になるかもしれませんが、介護・看護の現場には「合わない人」が一定数います。
ここでは、老健に限らず、現場で「ダメな看護師」と思われがちな特徴を正直に書きます。私も介護士時代、たくさんの看護師さんと一緒に働いてきました。
まず、態度が高圧的な人はかなり嫌われます。これは利用者さんだけでなく、介護士やリハビリ職など、他職種との関係性にも響きます。現場はチームで動いているので、「看護師が一番偉い」といった態度はトラブルのもと。新人スタッフやパートさんに対しても、丁寧な接し方ができるかどうかが問われます。
次に、報連相が苦手な人。たとえば「異変に気づいても伝えない」「介護職の意見を無視する」といった行動は、命に関わることもあります。看護師は医療の専門職ではありますが、現場全体を支えるためには情報共有が欠かせません。
そしてもう一つ、感情のコントロールができない人も要注意です。忙しさやストレスでイライラすることは誰にでもありますが、それを態度に出してしまうと、利用者さんが萎縮したり、職場の空気が悪くなってしまいます。
完璧である必要はありませんが、「現場全体を見渡せる」「周りに気を配れる」そんな人が信頼されるのは間違いありません。
看護師が一番しんどい科との違い
「看護師が一番しんどい科ってどこ?」というのは、よく話題に上がるテーマですよね。
一般的に、急性期病棟やICU、救急外来などが「しんどい」と言われることが多いです。なぜなら、命に関わる処置や緊急対応が多く、常に緊張状態が続くからです。
一方で、老健のような介護施設は、そうしたプレッシャーとは違う「大変さ」があります。
たとえば、利用者との関係構築に時間がかかることや、医療より生活支援が中心になることです。業務のテンポもゆるやかに見えるかもしれませんが、限られた人数で多くの利用者を支えるため、人手不足による負担感は決して小さくありません。
また、医療処置が少ない分、「物足りなさ」を感じてしまう看護師さんもいるようです。
病棟でバリバリ動いていた人ほど、「これでいいのかな?」とギャップに戸惑うケースもあります。
つまり、「しんどさ」の質がまったく違うんです。
体力や精神力を極限まで使う病棟とは違い、老健では“人間関係と地道な支援”の中で消耗することがあります。
どちらが自分に合っているか、どんな看護がしたいのか。そこを見極めることが、しんどさを減らす第一歩になります。
老健看護師の仕事内容と一日の流れ
老健看護師の仕事内容とは
老健(介護老人保健施設)で働く看護師の仕事は、「医療行為をガンガンこなす」というよりも、生活支援を中心に“健康管理”を担う役割が強いです。
病院とは違い、入居者さんは「治療中の患者さん」ではなく、「日常生活を送りながらリハビリをしている高齢者」。その分、求められる看護のかたちは大きく変わってきます。
主な業務としては、以下のようなものがあります。
- バイタルチェック(血圧・体温などの測定)
- 服薬管理(飲み忘れがないか確認・投薬の準備)
- 軽微な医療処置(褥瘡の処置、インスリン注射など)
- ドクターの回診補助や記録
- 介護士との連携・ケア内容の相談
- ご家族への説明や対応
施設によっては胃ろう管理や吸引処置があるところもありますが、基本的には急変対応よりも観察と予防が中心になります。
私が介護士として現場にいたときも、看護師さんがこまめに声かけしていたおかげで、利用者さんの小さな変化に早く気づけたことが何度もありました。
こうした“日々の積み重ね”こそが、老健での看護の価値だと実感しています。
老健看護師の一日の流れ
老健で働く看護師の1日は、病院のような“波”のある忙しさではなく、ある程度決まったルーティンで動くことが多いです。
もちろん急変対応がゼロではありませんが、基本的には落ち着いた環境でケアにあたることができます。
以下は、日勤の一例です。
8:30 出勤・申し送り
夜勤スタッフから、夜間の様子や体調変化の情報を共有されます。
9:00 バイタルチェック・処置開始
体温・血圧などを測定し、必要な処置(軟膏塗布やインスリンなど)を行います。
10:30 入浴前後の対応や服薬管理
入浴前に体調を確認したり、入浴後の処置なども行います。服薬時間が決まっている方への対応もここで。
12:00 昼食前後の観察・食後の内服管理
嚥下が不安な方への注意や、食後の服薬準備など。介護士と連携して見守ります。
14:00 回診補助・記録業務
医師の指示に基づく記録や、経過観察のまとめを行います。
16:00 申し送り・退勤準備
夜勤スタッフへの引き継ぎを行い、残務整理。問題がなければ17:30ごろ退勤です。
このように、医療行為よりも「観察・記録・連携」が中心の働き方なので、「病棟の多忙さに疲れたけど、看護の仕事は続けたい」という方には、負担の少ない職場と感じるかもしれません。
実際の現場がわかる老健看護師ブログ
老健での仕事に興味がある人にとって、現場のリアルを知る手段として「ブログ」はとても有効です。
求人票だけではわからない「人間関係」「本音のやりがい」「辞めたくなった瞬間」なども、ブログを通して見えてくることがあります。
私も介護士時代、夜勤明けに「老健 看護師 ブログ」などで検索して、実際の声を読み漁っていたことがあります。
中には、「老健に転職してプライベートの時間が増えた」「病棟時代より人と向き合えるようになった」など、前向きな体験談も多く、心が軽くなったのを覚えています。
一方で、「思ってたより忙しい」「医療スキルが落ちそうで不安」という声も見かけます。
こうした両面を知っておくことで、「自分に合っている職場なのか」をより正確に判断できるはずです。
なお、SNSと違ってブログは文章量が多いため、深掘りされた経験談や、転職後の変化、給与の実態などが詳しく載っていることも多いです。
もし気になるブログがあったら、コメント欄やお問い合わせフォームから直接聞いてみるのもアリだと思いますよ。
実際に現場で働く人の声こそが、転職の決め手になることもありますから。
老健で看護師が感じるやりがいと給料
老健看護師がやりがいを感じる瞬間
老健で働く看護師さんがやりがいを感じる場面は、「誰かの生活に寄り添えた」と実感できたときが多いです。
病院のように「命を救う」仕事ではないけれど、生活そのものを支えるという深い役割があります。
たとえば、ある利用者さんが毎朝「おはよう」と笑顔で話しかけてくれるようになったとき。
最初は無表情だった方が、少しずつ心を開いてくれた。そんな小さな変化が、現場ではとても嬉しい瞬間なんです。
もうひとつは、ご家族からの言葉です。
「○○さん(看護師)の声かけが安心感につながってます」なんて言われた日には、本当に報われた気持ちになります。
医療行為ではなくても、人との関係性そのものがケアになる。それが老健ならではの魅力です。
私が介護士として関わっていた看護師さんも、業務の合間に利用者さんの昔話に耳を傾けていたり、足のむくみに気づいてすぐ対応していたり。
そういった姿勢が評価されて、「あの人がいると安心」と職員の間でも信頼されていました。
老健のやりがいは、派手さはないけど、“あたたかい達成感”として残るものが多いと思います。
老健看護師の給料と待遇事情
老健で働く看護師の給料は、病院と比べるとやや低めに設定されていることが多いです。
ただし、これは施設の方針や地域によって大きく差があるため、一概には言えません。
平均的には、正職員で手取り20万円前後~25万円台が目安とされます。夜勤手当や資格手当がつくことで、もう少し上がることもあります。
私が以前いた有料老人ホームでは、夜勤ありの看護師さんで手取り22万円ほどが相場でした。
待遇面で特徴的なのは、「医療行為が少ないわりに責任が重い」というギャップです。
急変時にはドクターと連絡を取りながら初期対応を担うこともあり、「給与に見合っていない」と感じる人もいます。
一方で、残業が少なめ・定時で帰れる・土日休みも取りやすいといった働きやすさに魅力を感じる人も多いです。
たとえば、小さいお子さんがいる方や、夜勤を減らしたい中堅層の看護師さんには「給料より生活の安定」を優先するケースも見られます。
給与だけで判断するのではなく、「自分の生活とのバランス」や「求める働き方」を基準にして考えるのが大切です。
老健と特養ではどちらが働きやすい?
これはよくある質問ですが、「どちらが働きやすいか」は自分の価値観や看護観によって変わります。
老健と特養(特別養護老人ホーム)は似ているようで、現場の空気も役割もけっこう違います。
まず、医療的な業務の多さで比べると、老健の方がやや多いです。
なぜなら老健には“在宅復帰”という役割があるため、医師の回診が定期的にあり、看護師もそのサポートを求められます。
一方、特養は“終の棲家”としての性格が強く、医療行為は最低限。看取りケアや、精神的なサポートに重きを置く場面が多いです。
勤務体制にも差があります。
老健は看護師が24時間配置されているケースも多く、夜勤・オンコールがある職場も珍しくありません。
特養では、夜間は介護士のみの対応で、看護師は日勤帯中心という場合が多いです。
私の経験から見ても、「医療的な関わりを残しながら、介護と連携したい人」には老健が合いやすく、
「穏やかな生活を見守るケアがしたい人」には特養のほうが向いている印象です。
どちらが良い悪いではなく、自分の働き方・スキル・性格に合ったほうを選ぶことが、結果的に“働きやすさ”につながります。
老健看護師が抱える悩みと働きづらさ
老健看護師が抱える大変さとデメリット
老健(介護老人保健施設)で働く看護師には、病院とは違う「大変さ」と「デメリット」があります。
まず大きいのは、人手不足による業務負担の増加です。老健は比較的落ち着いた職場というイメージがありますが、実際は限られた人数で多くの利用者さんを支えるため、1人あたりの業務量が増えがちです。バイタルチェックや服薬管理のほか、介護士と一緒に排泄介助や移乗補助に入ることもあります。
次に、医療スキルの維持が難しいこともデメリットのひとつです。老健は急性期の処置が少ないため、点滴や採血などの機会が減り、看護師としての手技が鈍るのではないかという不安を抱く人が多いです。実際、私の周りの看護師さんからも「病棟に戻れなくなるのが怖い」という声をよく聞きました。
さらに、医療と介護の狭間に立つストレスもあります。たとえば医師の指示と介護士の現場判断が食い違うこともあり、その調整役を担わされることもあります。こうした立場は非常に重要ですが、その分精神的な負担が大きくなることがあります。
老健の看護師は「生活を支える専門職」という大切な役割がありますが、働く前にこうした現実を知っておくことは、長く続けるうえでとても重要です。
老健看護師が辞めたいと感じる瞬間
老健で働く看護師が「辞めたい」と感じる瞬間は、人それぞれですが、共通点があります。
ひとつは、業務量や責任に見合わない給与への不満です。日々多くの業務をこなしながら、急変時には初期対応を任されることもあるのに、病棟ほどの給与が出ないケースが多いです。こうしたギャップに、モチベーションが下がる人がいます。
また、人間関係の摩擦も大きな要因です。老健は看護師・介護士・リハビリ職・相談員など多職種が連携する職場です。そのため、連絡不足や方針の違いが積み重なると、ストレスが増して「もう続けられない」と感じてしまうことがあります。
さらに、キャリアへの不安も辞めたい気持ちを後押しします。
「このまま老健にいたら医療スキルが落ちてしまうのでは…」という心配や、「将来の転職で不利にならないか」という迷いです。特に若い看護師さんほど、この悩みは深刻です。
私が介護士時代に一緒に働いていた看護師さんの中にも、「もう少し医療的な現場で働きたい」「キャリアを作り直したい」という理由で退職する方が何人もいました。
辞めたいと思うことは珍しいことではなく、それは“自分のキャリアを見つめ直しているサイン”とも言えます。そんなときは、自分の価値観やライフスタイルに合った職場を再検討することが大切です。
老健で長く続けるための看護師の心構え
老健で働く前に知っておくべきこと
老健(介護老人保健施設)で働くことを検討している看護師さんにとって、事前に知っておくべきポイントはいくつかあります。
実際に現場で働くと「想像と違った…」というギャップに悩む方も多いので、準備段階でリアルな情報に触れておくことはとても大切です。
まず知っておきたいのは、老健は“生活の場”であるということです。病院と違い、入居者さんの多くは長期間にわたって生活しています。そのため、急性期のような医療処置よりも、「日常の中での健康管理」が主な仕事になります。たとえば、体調の微細な変化に気づいて声をかける、便秘や脱水を予防する、そういった“寄り添う看護”が求められます。
次に、人との関わりが濃い職場であることも理解しておきましょう。看護師、介護士、リハビリ職、ケアマネ、相談員など、さまざまな職種と日々コミュニケーションを取りながら仕事を進めます。医療スキルだけでなく、協調性や相手を思いやる姿勢も非常に重視される環境です。
また、施設によって業務の幅が大きく異なる点にも注意が必要です。
オンコール対応があるかどうか、看取りケアの有無、夜勤の頻度などは事前に確認しておかないと、あとで後悔する原因になります。見学や面接時には、1日の流れやスタッフ配置、医療処置の頻度などを具体的に聞いておくのがおすすめです。
私自身も介護士として複数の施設を経験しましたが、同じ「介護施設」でも雰囲気も業務内容もまったく違いました。
だからこそ、「老健」とひとことで言っても中身は千差万別。“求人票だけで判断しない”ことが、後悔しない転職につながると感じています。
最終的には、自分がどんな働き方をしたいのか、何を大事にしたいのかを整理しておくことが大切です。
それができていれば、きっと自分に合った老健に出会えるはずです。
まとめ
老健での看護師の働き方には、病棟とは異なるやりがいと難しさがあります。穏やかな環境で寄り添うケアができる一方、人間関係やスキルの不安を感じる場面もあるでしょう。だからこそ、自分にとって「どんな看護が心地よいのか」を見つめ直すことが、働き方を整える第一歩です。今いる場所が合わないと感じたら、環境を変えることは甘えではありません。あなたが納得できる働き方は、必ずどこかにあります。自分は、「もう無理かも」って思ってた側の人間です。
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