「夜勤がつらい、もう限界かもしれない…」そんな思いを抱えながら現場に立っていませんか?実は、夜勤ができない理由には身体的・精神的な負担だけでなく、制度や職場環境の問題も深く関わっています。この記事では、私自身の経験をもとに、夜勤が難しいと感じる人が安心して働き続けるための選択肢をまとめました。
介護の夜勤ができない理由とは?制度と現場のギャップ
介護施設で1人夜勤は違法なのかを解説
介護施設における「1人夜勤」は、必ずしも違法ではありません。ただし、施設の種別や利用者の人数によって配置基準が定められているため、それを守っていない場合は違法になる可能性があります。
私が働いていた特養でも、夜勤が1人体制の日がありました。もちろん見回りや記録、コール対応などすべて1人。しかも急変があれば、即座に医師に連絡して対応するという重責も背負います。
夜勤1人体制でも違法でないのは、厚生労働省が示す「人員配置基準」が最低限の人数しか規定していないからです。たとえば特養であれば「利用者3人に対し介護職員1人」という基準ですが、これは1日トータルでの配置数であり、夜間の人員数を細かく定めたものではありません。
とはいえ、利用者が多い中で夜間1人というのは、実質的にかなり厳しい現場です。事故や急変が起きた際に対応しきれず、大きなリスクになることもあります。
実際に働いていた頃、「1人じゃ回らないのに回せって…それって無理ゲーでしょ」って、正直思ってました。
もし現場が常に1人体制で不安を感じているなら、施設内のルールや安全体制を確認したうえで、上司や外部機関への相談も検討すべきです。違法かどうかだけでなく、「働く人と利用者の安全が守られているか」を基準に考えてみてください。
夜勤に配慮した勤務制度はあるのか
夜勤が体力的・精神的に厳しい方に向けた配慮制度は、いくつか存在します。代表的なのが「夜勤免除制度」や「夜勤回数の上限設定」などです。すべての職場に導入されているわけではありませんが、近年は改善に取り組む施設も増えてきています。
私が2つ目に勤めた有料老人ホームでは、「夜勤ができない事情がある人には日勤専任にできる」という制度がありました。ただしその場合、給与は夜勤手当分だけでなく、ベースも少し下がってしまうことが多いのが現実です。
「制度」と言っても、施設ごとに取り組みの温度差は大きくて、「配慮します」と言いながら実質的には人手不足で断られる…そんなケースも珍しくないんですよね。
ほんの少し生活に余裕ができただけで、心まで軽くなりました。夜勤を外れた頃、そう実感したのを覚えています。
夜勤が難しい方は、まず上司や人事に相談して、制度の有無や柔軟な働き方の選択肢について確認してみてください。制度がない場合でも、自分の健康と働き続ける意志をしっかり伝えることで、調整の可能性が見えてくることもあります。
介護現場で夜勤ができない職場環境とは
夜勤が難しいと感じるのは、個人の体力や生活事情だけが理由ではありません。実は、職場そのものの環境が「夜勤を続けられない」状態を作っているケースも多いです。
例えば、こんな現場ありませんか?
- 夜勤前の情報引き継ぎが雑すぎる
- 1人夜勤なのに、急変時の対応マニュアルが存在しない
- クレームや事故が起きたら全部夜勤者の責任にされる
- 夜勤明けの日に普通に日勤が入ってる…?
こういった状況が積み重なると、ただでさえしんどい夜勤が「命削る勤務」みたいになってしまうんです。
私も1年目の終わり頃に「もう無理かも…」って思ったことが何度もありました。身体だけじゃなく、精神的にも夜勤がくると“構えるクセ”がついていたんですよね。
時間がない人ほど、この方法の価値がわかると思います。自分の働き方や体調を守るために、どんな環境が「無理のない夜勤」なのかを見極めることは大事です。
もし今の職場で改善の余地がなければ、「夜勤なしでも働ける環境」を視野に入れて探すのも1つの選択肢。決して我慢が前提ではないということを、まずは知っておいてください。
夜勤ができない病気と診断書の取り扱い
夜勤に影響する代表的な病気とは
夜勤が難しくなる原因には、代表的な病気がいくつかあります。中でも多いのが、「自律神経失調症」「うつ病」「てんかん」「パニック障害」「糖尿病」など。これらは日常生活のリズムが崩れることで悪化しやすく、夜勤のような不規則勤務とは相性が悪いんです。
私の知り合いにも、夜勤をきっかけに心療内科に通うことになった人がいます。日中は普通に仕事できるのに、夜勤になると動悸や吐き気、頭が真っ白になるなど、明らかに身体が拒否反応を起こしていたんですよね。
夜勤は体内時計を強制的にずらす働き方なので、体が元から弱っている人や精神的に不安定な人にはかなり負担が大きいです。特に、上記のような病気を持っている場合は、「夜勤がトリガーになる」可能性が高く、主治医からも注意されることがあります。
「やる気ない」って思われてた自分が、今は“誰かの役に立ててる”って思えるようになった。その裏には、体調を無視しなかった自分の選択もあったなって思います。
自分の体や心に違和感を感じたら、「気のせい」で片付けずに、まずは医療機関を受診してみてください。
夜勤ができないと診断されるケース
夜勤ができないと正式に診断されるケースは、「夜間勤務により病状が悪化する可能性がある」と医師が判断したときです。たとえば、うつ病や不安障害、睡眠障害などがあると、医師から「夜勤禁止」と明記された診断書が出ることがあります。
私自身は診断書をもらった経験はありませんが、現場では何人もそういうスタッフを見てきました。日中は元気そうにしていても、夜が近づくと不安定になってしまう。見ていて、「これはもう無理させない方がいい」って、現場でも皆が感じていました。
ただ、診断書が出ればすぐに夜勤が免除されるわけではなく、施設側がどう対応するかはまた別問題。なかには「診断書があっても人手が足りないから夜勤やって」と言われた…そんな事例も残念ながら存在します。
もうあの頃みたいな“詰み感”には戻りたくないです。だからこそ、「診断書をもらう=正式な主張の根拠を持つ」という意味で、とても大事な行動だと思います。
医師の判断と書面があることで、施設との話し合いも建設的になります。体調が限界に近いと感じたら、我慢する前にまず診察を受けてみましょう。
夜勤免除のために診断書は有効か
夜勤を免除してもらうために、診断書は「非常に有効」です。なぜなら、医師が専門的な視点で“夜勤ができない状態”と判断している証明だからです。これは、単なる本人の希望ではなく、医学的根拠をもった要望になります。
ただし、診断書を提出したからといって、自動的に夜勤が免除されるとは限りません。施設側が人手不足の場合、「他部署への異動」や「勤務調整」などの代替案を提案されることもあります。
私の前の職場では、あるスタッフが「双極性障害」と診断され、主治医から夜勤不可の診断書を提出しました。その結果、夜勤専任から日勤帯の送迎担当に配置転換され、無理なく働き続けることができたんです。これはかなり柔軟な対応だったなと感じました。
時間がない人ほど、この方法の価値がわかると思います。診断書は、“自分の健康を守るためのカード”として、持っておいて損はありません。
自分を守るための行動を起こせば、環境も少しずつ変わっていきます。「診断書=逃げ」ではなく、「診断書=自分と向き合った証」として、堂々と提出していいと思いますよ。
夜勤ができないことで退職を考える前に
夜勤ができず退職する人が増えている背景
最近、夜勤ができないことを理由に退職する介護職員が明らかに増えています。現場にいた頃も、「次の夜勤シフト、あの人入れないって…」なんて話をよく耳にしました。
その背景には、単に「夜勤がきつい」だけでなく、精神面・体力面の限界+制度の限界が重なっている現実があります。
まず体力。20代の頃は乗り切れていた夜勤も、30代以降は明けのだるさが抜けない、生活リズムが崩れて体調を崩す、という声が増えてきます。私自身もそうでした。明けの日に一日中寝て、次の日にまた出勤…「いつ休めばいいの?」って感じでした。
次にメンタルの問題。人員不足や責任の重さからくるストレス、生活リズムのズレによる情緒不安定など、夜勤をすることで心が追い詰められるケースも少なくありません。
「もう夜勤がある限り、続けられない」
この言葉、本当に何度も聞いてきました。
ほんの少し生活に余裕ができただけで、心まで軽くなりました。退職を決めた後、体も心も明らかに回復したという話は、決して珍しくありません。
とはいえ、辞めることが全てではありません。夜勤なしの勤務形態や部署異動、副業などの道もあります。退職を考える前に、「夜勤ができない自分がダメなんじゃない」という視点を持って、選択肢を広げることが大切だと思います。
夜勤が難しい看護師のリアルな理由とは
夜勤がつらいのは介護士だけではありません。看護師もまた、夜勤に苦しむ職種のひとつです。表面上は「プロとして当たり前」みたいに思われがちですが、実際には身体的・精神的にギリギリの状態で回している人が多いのが現状です。
私が以前一緒に働いていた看護師さんも、深夜のコールラッシュが続いた翌朝、ナースステーションで動けなくなっていたことがありました。責任感が強くて、弱音を吐けなかったんだと思います。
看護師が夜勤を避けたくなる理由はいくつかあります。
- 一人夜勤で命に関わる判断を迫られる
- 睡眠の質が下がり、生活全体に影響が出る
- 家族とのすれ違いや育児との両立が困難
- 精神疾患のリスクが高まる
こうした要素が重なると、「夜勤に出るのが怖い」と感じるようになってしまうんですよね。
もうあの頃みたいな“詰み感”には戻りたくないです。看護師であっても、「夜勤ができない」と声を上げることは弱さではありません。
現場で無理を重ねて倒れてしまうより、制度や周囲を頼って働き方を見直す方が、長く続けるためには大事だと私は思っています。夜勤ができない看護師が増えていることは、むしろ「働き方を見直す時代が来た」サインかもしれません。
⭐️⭐️⭐️
今はライティングの仕事をメインでやっています。
介護士の経験を活かしたり、他にも興味があるものや、過去に少しだけ経験がしたことがあるものなんかを。
もちろん勉強にもなるんですけど、AIを使っているので、難しい話も伝わりやすい文章にもできるし、とにかくとても楽しいです。
介護士の仕事をしていた時よりも、金銭的にも時間的にもだいぶ余裕が持てる様になりました。
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夜勤なしで働く介護職の給料とキャリア
夜勤なしでも正社員で安定して働ける?
夜勤をしなくても、正社員として安定して働ける介護職は存在します。実際に私が転職活動をしていたときも、「日勤専従・正社員」という求人はいくつも見つかりました。特にデイサービスや訪問介護などは、夜勤なしでもフルタイム勤務ができる職場の代表格です。
ただし、条件がひとつ。“夜勤手当がない分、給与は下がる”傾向があることは理解しておく必要があります。
私が夜勤を抜いたとき、手取りは約1.5万円ほど下がりました。その代わり、心身の安定感は段違いでしたし、日中に予定が組めることで副業にも集中できるようになりました。
「時間がない人ほど、この方法の価値がわかると思います。」
夜勤をやめたからこそ、自分の働き方を自分で組み立てられる感覚が生まれたんです。
もちろん、全ての施設が夜勤なし正社員を受け入れているわけではありません。なので求人選びの際は、「日勤専従/正社員/福利厚生あり」などの条件でしっかり絞ることがポイントです。
給与よりも“継続して働ける環境”を重視したい方にとっては、夜勤なし正社員という選択肢はかなり現実的です。体調を崩してまで夜勤を続けるより、働き方そのものを見直すことの方が、長い目で見れば安定につながります。
介護職で最も稼げる働き方とは
介護職で最も稼ぎやすい働き方は、「夜勤ありの正社員+資格あり+リーダー職(または役職)」の組み合わせです。特に、特別養護老人ホームや有料老人ホームで夜勤をこなしながら、役職に就いている人は、月収25万~30万円以上になることも珍しくありません。
ただ、ここで気をつけてほしいのが、“稼げるけど、持続可能かは別”という点です。
私の元同僚で、夜勤・リーダー・委員会掛け持ちの三重苦みたいな働き方をしていた人がいました。確かに手取りは多かったんですが、3年目で完全に燃え尽きて辞めていきました。
前述の通り、私は夜勤をやりながら副業を始めて、そっちで収入を伸ばしていく道を選びました。夜勤ができるうちは稼げますが、「その働き方を何年続けられるか?」も一緒に考えないと、あとで心身がもたなくなることがあります。
「最初は自分にもできるなんて思ってなかったんですよね。」
でも、介護職+副業の組み合わせで月収を上げる選択肢があることを知ってから、見える世界が変わった気がします。
資格取得(介護福祉士)や、訪問系への転職、副業など、稼ぎ方はひとつじゃありません。自分に合ったペースで、「稼ぎつつ続けられる」方法を模索していくのが、いまの介護職には合っていると思います。
夜勤ができない人に求められる理解と選択肢
夜勤の負担はどれほど大きいのか
夜勤は、介護職の中でも特に「消耗が激しい働き方」です。実際に夜勤を経験してきた私から見ても、あの生活リズムの乱れ方は異常でした。
負担には大きく分けて3つあります。
1つ目は「身体面」。生活リズムの崩壊により、慢性的な寝不足、免疫力の低下、消化不良や頭痛に悩まされる人が本当に多いです。
2つ目は「精神面」。真夜中に1人でコール対応、認知症の利用者対応、緊急時の判断など、プレッシャーの連続で心が削られていきます。
3つ目は「生活面」。日中寝て、夜に働く生活では、家族や友人とすれ違いが増え、孤独感を感じやすくなるんです。
私自身、夜勤明けでふらふらになりながら、真昼の道を歩いてるとき、「これ、何のためにやってるんだっけ?」って思ったことがあります。
ほんの少し生活に余裕ができただけで、心まで軽くなりました。夜勤から外れたとき、その実感が強くありました。
夜勤手当が魅力に感じることもありますが、それ以上に見えない負担がのしかかるのが現実です。自分の体調やライフスタイルに合っているかどうか、冷静に見極めてほしいなと思います。
介護現場で語られる夜勤のリアルな声
介護の現場では、夜勤についての本音がなかなか表に出にくいですが、裏側では多くのスタッフが「しんどい」「こわい」「孤独だ」と感じています。
例えば、私が特養で働いていたとき、先輩が夜勤明けに「今日、心臓止まった利用者がいた。でも一人だったから、救急搬送の手続きもしながら他の利用者のトイレも回って、もうパニックだった」と、疲れきった顔で話していたのをよく覚えています。
こういうリアルな話って、外には伝わりにくいんですよね。夜勤=慣れれば大丈夫、みたいな空気もありますが、それは「我慢するのが当たり前」になってるだけかもしれません。
「やる気ない」って思われてた自分が、今は“誰かの役に立ててる”って思えるようになった。夜勤がすべてじゃないって気づけたのも、その経験があったからなんです。
利用者さんの命を預かる重み。静まり返った夜にひとりで立ち尽くす孤独感。それでも回し続けなきゃいけないという責任。そのすべてが、夜勤の“リアル”です。
夜勤を続けるか迷っている人は、こうした声にもぜひ耳を傾けてみてください。
夜勤以外の働き方にシフトするには
夜勤がどうしても合わない…そう感じたとき、「どうやって夜勤以外の働き方に移れるか?」を考えることが大事です。
方法としては主に3つあります。
- 夜勤なしの職場に転職する
デイサービスや訪問介護、小規模多機能型など、日中のみの勤務が前提の職場を選ぶことで、完全に夜勤から離れることができます。 - 施設内で異動を希望する
同じ施設内でも、配膳・送迎・事務・相談員など夜勤が発生しない職種への配置転換が可能な場合があります。 - 副業やスキル取得で選択肢を増やす
介護職の経験を活かして、福祉系ライターや講師、研修担当などへの道を探るのも1つの手段です。
最初は自分にもできるなんて思ってなかったんですよね。でも少しずつ選択肢を広げたことで、夜勤からも、働き方のしんどさからも離れることができました。
「夜勤をやめる=逃げ」ではありません。むしろ、「自分に合った働き方を選ぶ」という行動は、未来への前向きな一歩だと思います。
夜勤を手放しても、介護の現場で活躍できる場所はたくさんあります。無理せず、でもあきらめずに、一緒に次の道を探していきましょう。
まとめ
夜勤ができないことに悩むのは、決して甘えではありません。制度の限界、心身の負担、そして現場の環境。そのどれか一つでも崩れれば、継続は本当に難しくなります。私自身、夜勤で心も体もすり減らしながら、「このままじゃ自分が壊れる」と気づいたからこそ、今の働き方にシフトしました。無理して続けるより、環境を見直す方が長く介護に関われる。そう気づけたのは、大きな転機でした。あなたも、自分の心と体に正直になっていいんです。
自分は、「もう無理かも」って思ってた側の人間です。
でも、ほんの少しやり方を変えて、未経験だったライターの副業を始めたんです。
そこから少しずつ前進することができて、今は“自分の未来に選択肢”が持てるようになりました。
特に文章が得意とかだったわけではないんです!正直たまたま手に取ったのがそれだった。
そしてそれを手放さずに続けただけなんです。最初にやったこと、テンプレにまとめてあります。
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