「グループホームで働いてみたいけど、自分に向いてるのかな…」そんな不安、ありませんか?私も現場に入る前は同じように悩みました。人との関わり方、性格のタイプ、働き方の向き不向き…。この記事では、元介護士の私が経験をもとに“グループホームに向いてる人”の特徴をリアルに解説します。
グループホームに向いてる人の特徴とは
協調性があり人と関わるのが好きな人
グループホームで働くうえで、人との関わりが好きな人はとても活躍しやすいです。というのも、入居者さん同士の関係づくりや、職員間の連携が日常的に求められるからです。
私も現場で働いていた頃、利用者さんとの信頼関係が深まることで、お互いにリラックスした時間が増えました。また、職員同士でこまめに情報共有をすることで、ちょっとした体調の変化にも早く気づけたことがあります。
もちろん、全員と完璧に関われる必要はありません。ただ、「この人と関わっていきたい」という気持ちを持っているだけでも、周囲からの信頼は自然と集まっていきます。
人と接することが好きな人にとって、グループホームはやりがいを感じやすい職場です。
支援を前向きに受け入れられる人
グループホームでは、職員として“してあげる”側ではなく、“一緒に生活を支える”スタンスが求められます。支援を受ける側の利用者さんも、自立を目指して生活しているからこそ、こちらの関わり方にも配慮が必要です。
現場では「こうしたほうがいいのに」と思っても、あえて手を出さずに見守る場面があります。私自身、急いでしまって利用者さんのペースを崩してしまい、反省した経験が何度もあります。
そんなとき、先輩職員が「私たちも“支援される側”から学ぶことがある」と言ってくれたのが印象に残っています。前向きに支援の意味を受け止め、自分の関わり方を見直すことができる人は、グループホームでとても信頼されます。
相手に寄り添う姿勢がある人にこそ向いている職場だと感じます。
規則正しい生活ができる人
グループホームでは、利用者さんの生活リズムを守ることが重要です。職員自身も、ある程度決まったスケジュールで動けることが求められます。
朝の起床支援から食事、服薬、就寝準備まで、毎日の流れは大きく変わりません。職員側がバラバラな生活リズムだと、利用者さんの安心感を損なってしまうこともあります。
私も夜勤を含むシフト勤務の中で、生活が乱れがちになったことがありました。体調を崩してしまい、結局シフト変更をお願いする羽目になったのですが、規則正しく生活している同期は元気に続けていて、「そこが違いだったか」と実感したものです。
無理なく安定した生活リズムを保てる人は、グループホームのような環境で長く活躍しやすいといえるでしょう。
グループホームに多い性格タイプとは?
落ち着いていて柔軟に対応できる人
グループホームでは、毎日がマニュアル通りにいくわけではありません。突然の体調変化や、利用者さん同士のちょっとしたトラブルなど、「想定外」が起きるのが日常です。そういうとき、焦らずに落ち着いて対応できる人は、周囲からとても信頼されます。
私が特養で働いていた頃、急に利用者さんが不安定になって騒いでしまったことがありました。新人だった私はテンパってしまいましたが、ベテラン職員が落ち着いて声をかけ、あっという間に場の空気を和らげていたんです。その姿を見て、「落ち着きってスキルなんだな」と気づかされました。
また、グループホームでは決まった正解がない場面が多いため、状況に応じて柔軟に動ける力も求められます。たとえば、今日はゆっくり過ごしたいという利用者さんがいれば、無理に作業に誘わず、気分に合わせた関わり方を考えることも必要です。
慌てず、相手に合わせて動ける人は、グループホームで大きな力を発揮できます。
誰かの役に立つことにやりがいを感じる人
介護の仕事は、目に見える成果がすぐに表れるわけではありません。それでも、「ありがとう」と言ってもらえたり、「あなたがいると安心する」と感じてもらえることで、大きなやりがいを得られます。
私も現場で、利用者さんから名前を覚えてもらえたときや、帰り際に「また来てね」と笑顔で言われたとき、本当に救われた気持ちになりました。正直、給料や勤務条件に満足していたわけではありません。でも、「自分が役に立てている」と実感できることが、続ける原動力になっていました。
グループホームでは、日々のちょっとした声かけや、さりげない支援が利用者さんの生活の質につながっています。そういった“誰かのため”を大事にできる人にとって、この仕事は非常に向いていると思います。
介護に特別なスキルや資格がなくても、「誰かのために」という気持ちがある人なら、自然と信頼される存在になれます。
チームでの連携に価値を見出せる人
グループホームの仕事は、1人で完結するものではありません。介護士・看護師・管理者など、さまざまな職種のスタッフと連携しながら、利用者さんの生活を支えています。だからこそ、「自分だけ頑張ればいい」ではなく、「チームとして良くしたい」と思える人が向いています。
私が有料老人ホームで働いていたとき、スタッフ間の情報共有がうまくいかず、ある利用者さんの体調変化に気づくのが遅れてしまったことがありました。そこから、「小さなことでもチームで共有する大切さ」を学び、積極的に他職員と会話するように変わりました。
また、グループホームでは職員同士の連携が良いと、現場全体の雰囲気も自然と良くなります。新人さんも安心して質問できる環境ができるし、困ったときも助け合える関係が築かれます。
一緒に働く仲間を大切にできる人、周囲との連携にやりがいを感じられる人は、グループホームで長く活躍できるタイプです。
グループホームに向いてる人と向いてない人の違い
障害者グループホームに向いてる人とは?
障害者グループホームに向いているのは、「相手のペースに合わせられる人」です。これは技術や資格よりもずっと大切な力だと、現場で何度も感じてきました。
利用者さんの多くは、自立を目指しながらも、日常生活の中でサポートを必要としています。たとえば、洗濯を一緒に畳んだり、夕食の準備を少しずつ練習したりと、生活の中に支援が溶け込んでいます。職員が急かしたり、正解を押しつけたりしてしまうと、利用者さんの自信を奪ってしまうこともあるんです。
私がまだ新人だった頃、「今日は手伝いたくない」と言った利用者さんに、つい熱心に声をかけすぎてしまい、逆に怒らせてしまったことがありました。そのとき先輩に「その人の“今”を尊重することも支援のひとつだよ」と言われて、ハッとしました。
障害者グループホームでは、利用者さんの自己決定を大切にしたり、日々のちょっとした変化を汲み取ったりすることが求められます。「急がず、比べず、その人らしさを尊重できる」──そんな関わりができる人こそ、この仕事に向いていると思います。
障害者グループホームに向いてない人の特徴
障害者グループホームで長く続けるのが難しいのは、「効率を優先しすぎる人」や「相手の価値観に寄り添うのが苦手な人」です。支援の現場では、目に見える成果やスピードよりも、「その人に合った関わり方」が何より大事になります。
前述の通り、私はせっかちだったせいで、利用者さんとの関係がうまくいかなかった時期があります。「早く終わらせること」に集中してしまい、相手の気持ちを置き去りにしてしまったんです。
また、「障害ってこういうものだよね」と決めつけてしまう人も要注意です。障害の種類や程度、本人の性格によって支援の仕方はまったく違います。マニュアル通りにいかないことも多く、自分のやり方を押しつけてしまうと、利用者さんの生活を狭めてしまう可能性があります。
完璧を目指さず、ゆっくりでも「一緒に進もう」と思える人でなければ、グループホームの現場はストレスが溜まりやすいかもしれません。向き不向きを知ることは、働くうえでとても大切な視点です。
グループホームに向いてる人が悩みやすい点
グループホーム職員のよくある悩み
グループホームで働く職員には、表に出にくい悩みがいくつかあります。特に多いのが「人間関係」「業務の境界線があいまい」「自分のケアが後回しになる」という点です。
まず人間関係ですが、これは職員間だけでなく、利用者さんやそのご家族とも関わる中で生まれやすいものです。たとえば「支援の仕方が違う」と感じたときに、チーム内で意見が割れることもあります。私自身、正直に言うと、「そのやり方でいいのかな?」とモヤモヤしたまま引きずってしまったことがありました。
また、日常生活に深く関わるグループホームでは、「ここまでやるのが支援なのか?」という線引きも悩ましいポイントです。掃除や洗濯の補助から、メンタル面のサポートまで幅広く関わるので、自分の時間や気持ちがすり減る感覚になることも少なくありません。
この仕事を続けるうえで、定期的に自分の感情を言葉にして、周りと共有することがすごく大事だと感じています。一人で抱え込まず、話せる場を持つこと。それだけで心の負担がずいぶん軽くなるものです。
料理ができない人でも大丈夫?
結論から言えば、料理が苦手でもグループホームで働くことは可能です。なぜなら、職員がフルコースを作るわけではなく、「一緒にご飯をつくる」ことに価値があるからです。
実際、私が勤めていた施設でも、調理が得意な人とそうでない人がバランスよく勤務していました。もちろん調理業務はありますが、メニューはあらかじめ決まっていることが多く、下準備済みの材料を使える施設もあります。焦げ付かない程度に火加減を見たり、包丁を使わない調理もあったりと、やってみれば意外となんとかなります。
それよりも大切なのは、「利用者さんと一緒にキッチンに立つ姿勢」です。ゆっくりキャベツをちぎるだけでも、利用者さんにとっては大切な活動になります。職員が完璧にこなすよりも、「一緒に楽しむ」という視点を持てることのほうが、現場では求められています。
苦手意識があっても、できるところから少しずつ慣れていけば大丈夫。私も最初はインスタント味噌汁すら怪しかったので、心配しすぎなくてOKです。
職員が苦労する利用者タイプと対応策
どんな職場にも“対応が難しい”と感じる相手はいます。グループホームも例外ではなく、職員が特に苦労しやすいのは「感情の起伏が激しい」「指示に強く反発する」「依存傾向が強い」といったタイプの利用者さんです。
たとえば、私が経験した中で印象的だったのは、機嫌によって行動が大きく変わる方への対応です。ある日は穏やかでも、翌日は全く言うことを聞かず、職員を困らせてしまう…。そんな状況が続くと、つい距離を取りたくなってしまうんですよね。
ただ、その方の背景を詳しく知るうちに、「拒否の裏には不安がある」と気づけました。そこからは“支援”というより“信頼関係を育てる”意識に切り替えて、雑談を増やしたり、朝の声かけを少し変えたりしていきました。時間はかかりましたが、徐々に関係性が安定していったのを覚えています。
対応が難しいと感じるときこそ、「この人にはどんな事情があるのか?」という視点を持つことが大切です。対処法をすぐに探すよりも、まずは理解すること。それが一番の近道になることもあります。
グループホームに向いてる人でも知っておくべき現実
グループホームをやめた理由とは?
私が介護士として最後に勤めたのもグループホームでした。やめた一番の理由は、「将来への不安と心身の限界」が重なったことです。
たとえば、夜勤が続いた後に日勤が入るというハードなシフトや、休憩時間がまともに取れない日もありました。利用者さんとの関わりはやりがいもあったんですが、自分の生活はどんどん後回しになっていました。
給料面でも、手取り16万円台が限界で、将来を考えたときに「このままでいいのか?」という不安が消えませんでした。その中で始めたライターの副業が少しずつ収入になり、「別の道もある」と思えたことが退職のきっかけになりました。
もちろん、すべてのグループホームが大変というわけではありません。ただ、自分の性格や働き方との相性は大事です。「辞めたい」と感じるときは、自分を責めすぎず、働く環境を見直してみるのもひとつの手だと思います。
グループホームの離職率はどれくらい?
介護業界全体で見ると、離職率は高めです。厚生労働省のデータでは、介護職の離職率は毎年15~17%程度とされていますが、グループホームに限定すると、体感ではそれ以上に感じる場面もありました。
私が働いていたグループホームでは、1年以内に3〜4人が辞めることも珍しくありませんでした。特に新人さんの定着率が低く、「思っていたのと違った」と感じてしまう方が多かった印象です。
原因としては、業務内容の幅広さや、シフトの不規則さ、職員同士の人間関係などが挙げられます。グループホームは少人数制で職員同士の距離が近いため、良くも悪くも人間関係の影響が大きいんです。
ただ、逆に言えば、「職場の空気が合えば長く働ける」のも事実です。実際に、同じ施設で何年も働いているベテラン職員さんもいました。離職率はあくまで数字の目安。大切なのは、自分に合った職場を見つけることです。
グループホームが「やばい」と言われる理由
ネットで「グループホーム やばい」と検索すると、ネガティブな意見が多く出てきます。たしかに、現場で働いていた私も「そう感じても仕方ないかも」と思ったことはあります。
一つ目の理由は、人手不足。職員が少ないと、1人あたりの負担が大きくなり、身体的にも精神的にもきつくなります。二つ目は、責任の重さ。少人数制のため、ひとつのミスが大きな影響を与えることがあり、プレッシャーを感じやすいです。
また、業務のわりに給料が見合っていないと感じる人も多く、「やりがい搾取」と言われることもあります。私も実際に「誰かのためになってる」という実感はありましたが、ふとした瞬間に「これで生活していけるのかな」と立ち止まったことが何度もありました。
ただ、すべてのグループホームが「やばい」わけではありません。職場の雰囲気や、管理者の考え方、スタッフ同士の関係性によって働きやすさは大きく変わります。口コミやネット情報だけで判断せず、見学や体験勤務を通じて、自分の目で確かめることをおすすめします。
まとめ
グループホームに向いている人には共通点がありますが、「完璧な人」じゃなくても大丈夫です。大切なのは、自分の特性に気づき、相手と向き合う姿勢を持てるかどうか。現場には、正解のない支援や、思い通りにいかない日々があるからこそ、人間力が活きてくる仕事です。自分には向いていないかもしれない…そう感じている人も、視点を変えるだけで見える景色が変わります。この記事を読んで、少しでも「やってみようかな」と思えたなら、それはもう第一歩です。自分は、「もう無理かも」って思ってた側の人間です。
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